沸石颗粒

ゼオライト(沸石)は１７５６年、スウェーデンの鉱物学者Baron Cronstedtによって発見された。この鉱物を加熱すると泡のような状態になり、あたかも沸騰しているように見えることからギリシャ語のZeo(沸騰する)とlite(石)に因んで名付けられた。ちなみに和名は沸石である。
ゼオライトは天然から産出する鉱物を天然ゼオライトと呼び、人工的に合成した鉱物は合成ゼオライトと呼ぶ。
天然ゼオライトは火山ガラスが海水の影響を受け、続成作用により変質して生成したものであり、火山岩の空隙や岩石内に静脈に発達している。我が国では北海道から鹿児島まで全国各地に産出し、特に東北地方から裏日本にかけて発達する緑色凝灰岩（グリーンタフ）ゼオライトを含む凝灰岩が広く発達する。
天然ゼオライトの種類には４５種類以上知られており、特に我が国では斜プチロル沸石（クリノプチロライト）とモルデン沸石（モルデナイト）に分けられる。
秋田県二ツ井町、藤里町地方に広く分布するものは斜プチロル沸石を主とする硬質ゼオライトの代表である。